病院で働く看護師の性別構成は圧倒的に女性が多いのが特徴で、9割以上が女性と言われているのが実態です。
現場によっては男性が一人もいないところもありますが、一方で看護師長については男性の姿が目立っています。
看護師は全員女性であるものの、看護師長だけは男性という職場もあるのです。
確率的には、女性が看護師長になっているはずの現場がほとんどと考えられますが、男性が多い理由もちゃんとあります。
管理職という扱いになるので、病院側としては終身で病院の経営に貢献してくれる人を選びたいのが本音でしょう。
現場のことをよく理解した長期的に働いている人で、看護師との仲も良いことが求められるのです。
また、突然離職してしまうと、現場としては困る状況が生まれかねません。
そこで離職せず、入職してから終身で働いてくれる可能性が高い人が候補に挙がるのが通例でしょう。
結果として、出産による離職をすることもなく、一家の大黒柱となるケースが多い男性が選ばれやすいのです。
そして、男性の看護師長が目立つ理由として、労務時間も関わってきます。
管理職なので、時間外でも気にせず職務を全うする人を求めている傾向も強いのです。
管理職の看護師長は、場合によって時間外手当を出すことなく、時間外に働かせられます。
病院の繁忙期に適切な対応を取れないとなると、病院側としては困ってしまうでしょう。
そのため、できる限り家庭の事情に振り回されにくい人を抜擢するケースが多いのです。